箇条書き映画を作ってみたかった
2022.01.25 [No Comments]
若かりし頃は映画を制作するとそのフィルムを持ってあちらこちらで上映会
をしておりました。
定期的に開催されている上映会で映してもらったり
大学の文化祭で特集してもらったり
ぴあなどの情報誌が主催される
イベントで招待上映してもらったりと
その形は様々でした。
ほとんどの上映会の後でトークショーがあり
観客の皆さんからの質問を受けたりして交流するのが普通でした。
なんでこんな映画を作ったのかとか
この演出の意図はこうなのですとか
ちょっと語ってしまうと映画で表現した意味がないのではと思う事まで語ってしまう事がありました。
pretty本編
『Pretty』を名古屋の大学祭で上映してもらった時の感想に
『映画を観た時はなんだこの映画と思っていたのですが監督のお話しを聞いたら面白い作品だと思えて来ました』
と言うのがあり
こりゃいかんなと思ったのですが
懲りずに
『ロリさつ』の演出意図をちょいと
語ってしまいます。
ロリさつが目指したスタイルは
箇条書き映画でした。
様々な事柄を箇条書きのごとくならべ
あえて感情移入しにくい感じにして
どう観客の皆様が受け取るのか見て
みたいと言うのがありました。
ロリさつで語られるエピソードは
淡々と語ってはいますが
それぞれはかなりハード内容です
それを箇条書きで並べるだけで
何か色々伝わるかなと思って作った
映画でした。
結果なんかあんまりウケない
作品になってしまったのかも知れません、、
これは自分の悪い癖みたいなものなのですが自主制作で作るのだから
なんかちょっと変な映画しなくては
いけないなぁと考えてしまいます。
ロリさつの場合
中途半端に観客にわかりやすくしようとした部分があり
振り切れてない作品になったかなと
言う思いもあります。
でも中々良い映画だなと
思ってしまう作品でもあるので
長いスパンで上映していけたらなと
考えております。